突然悪くなったわけじゃない。

徐々に悪化していって、今じゃ手放せない。

これを知っているのは、シカマルだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、4班合同で図書館に入り浸り。

その発端は、ガイの「忍とは知をも蓄えねばならん!!よって、今から図書館へ行くぞ!!」発言が原因。

適当に座らせられて、本を目の前に置かれた。

当然、シカマルとナルトはここの本を全て読みつくしている。

しかし、読まないわけにはいかないので、渋々ページを捲った。

 

 

 

 

普段のナルト、シカマルを知っている上忍たちは目を見張っている。

一番最初に騒ぎ出すであろうと思っていたナルトが、おとなしく真剣に読んでいるのだ。

シカマルなんて、爆睡しているだろうとあきらめていたが、こちらも読んだ本が山のように積んであった。

それに、ナルトは眼鏡を掛けていた。

 

 

「ナルト、あんた目、悪かったのー?!」

イノがありえない!と言ったように聞いてきた。

その声につられるように、皆が振り返った。

 

 

「ん?ああ、これ?」

 

首を傾げて眼鏡を指差した。

ナルトの声にシカマルが頭を上げた。

 

「ナル、お前また変えたのか?」

「うん、前の合わなくなっちゃって。」

 

 

「ちょっと、こっちの質問に答えなさいよ!!」

 

イノの講義の声が飛んで、ナルトが振り返った。

いつも、煩い・馬鹿の代名詞みたいなナルトが眼鏡を掛ける事によって

ありえないくらい変わるのだ。

その姿は、まさに秀才で見惚れる者が多数。

面白くないのが、シカマル。

 

「うん。眼鏡無いと正直きついってばよ。」

 

 

皆驚いた。

失せ物探しの時、一番最初に見つけるのがナルトだからだ。

マサイ族並みに目が良いと思っていた。

 

 

「ちなみに、今視力はどのくらい?」

 

カカシがすかさず質問を投げた。

 

「ん〜っと、0.03だったかな?」

 

 

「「「「「「「「「「「「「「・・・・・はぁ!」」」」」」」」」」」」」」

 

一桁違う視力。

シカマルだけがため息をついている。

 

「だから、いっただろ?きちんと火影様んトコ行けって。」

「だってぇ。」

 

 

めんどくせぇ、と言いつつも立ち上がってナルトの手を取った。

「じゃあ、先生方。俺ナルトを火影様んトコに連れてくんで、さいなら。」

 

 

 

去っていこうとしたが、下忍sに止められた。

 

「ちょっと、なんで火影様のところに行くのよ!」

「てか、なんでシカマルは驚かないのよ!」

 

口々に質問されたが、あんまりにも煩かったので、シカマルもキレはじめた。

不穏なチャクラが、シカマルの後ろから出始めた。

実のところ、シカマルはナルト以外には短気だったりする。

 

 

それから、数人後の質問でシカマルはキレた。

だーーーーーーー!!てめぇら煩せーーーーー!!一緒に棲んでりゃそんくらい分かるだろ!!」

 

見たことの無いシカマルに一同呆然。

まだ内容を把握し切れてないのが救いの種。

 

「行くぞ、ナル。」

「ん。」

 

 

 

固まった奴らはほっといて、さっさと図書館を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「火影様。」

 

いつもの如く窓から侵入。

綱手も諦めたように、何にも言ってこない。

 

「どうしたんだ?まだ下忍の任務中だろう?」

 

そう言いながらも、お茶とお菓子を出した。

なんだかんだ言っても、結局は二人が可愛いのだ。

 

 

「あのさ、ナルの目、診てやってくんねぇ?」

「どうかしたのかい?」

「こいつ、結構前から目が悪くてさ、ほとんど視力がねぇんだわ。」

 

 

ナルトの頭を撫ぜながら、お茶をすすった。

ナルトは煎餅を頬張った。

 

「視力が無いって、今いくつなのさ。」

 

0.03。」

 

ボリボリと煎餅を噛みながら、つぶやいた。

綱手はため息をついて、拳を作りナルトの頭に落とした。

 

「ってぇ〜〜〜〜〜!!!!!」

 

「何でもっと早く言わなかったんだ!!!!」

 

そのまま引き摺られるようにして、ナルトは綱手と執務室を出て行った。

静けさの戻った部屋でシカマルだけが、茶をすすっていた。

 

 

 

 

 

 

 

30分後、二人は戻ってきた。

 

 

「で?どうなんだ?」

「直らなくは無いが、手術はしなくちゃいけないね。薬が効かないから。どうするかはあんた達で決めな。」

 

「今日は帰っても良いよな?」

 

頷いたことを確認し、二人は家へ帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナル。お前はどうしたい?」

 

「・・・・目いいことに越したことが無いから、見えるようにはなりたい。

・・けど、手術は嫌だ。」

 

 

シカマルにしっかりと抱きつき、頬を膨らませた。

 

ナルトは、幼い頃からシカマルと一緒だったため、離れることを極端に嫌う。

ぶっちゃけなかみは子供。

 

 

 

 

「けどよ、その目じゃ任務に支障をきたすぞ?」

 

「でも〜。」

 

まるで駄々っ子のように振舞うナルト。

苦笑を禁じえないが、髪をくしゃくしゃと撫でて誤魔化した。

 

「そんな顔すんなよ。大丈夫、お前の目が治るまで傍にいてやっから。その間は任務も入れねぇからよ。」

 

そういうと、にわかに顔を明るくさせた。

 

「本当!?絶対だからな!約束守れよ!!」

 

「はいはい、ワカリマシタ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綱手に手術を受けると報告して、下忍達に挨拶をしにいった。

 

 

「目の事で暫く任務を休む事になったってばよ。」

 

 

何を言われたか分からない、7・8・10班の面々。

間抜けな顔だけがズラリと並ぶ。

 

 

「え〜〜っと、つまりは、こいの目が余りにも悪すぎるため、手術をすることになったから、

 当分の間は、下忍の任務にも出れないし、会うことも出来ないから宜しくってッこった。」

 

 

因みに、俺もだからと言えば、固まっていた皆が動き出した。

 

「何でシカマルまで休むのよ〜〜〜!!!」

「そうだ!!ナルトはしょうがないとしても、お前は休む必要は無いだろう!!」

 

 

予想していたことと同じコトをされると、何気にうれしくなってしまう。

けれど、それを顔に出さないようにして、淡々と言った。

 

 

「俺は、ナルトの世話係みたいなモン。」

「俺が頼んだんだってばよ。」

 

 

 

ニシシといつものように笑えば、カカシがすかさず前に出てきてナルトの手を握った。

 

「そんな! ナルト、先生が居るじゃない。態々シカマルに迷惑掛けること無いよvv」

 

 

シカマルは、カカシの手を叩いてナルトを抱き寄せた。

「俺、迷惑だなんて思ってませんから。それに、言っておきます。ナルトは俺のだから、手を出したら殺しますよ?」

 

その言葉に、ナルトは満足げに笑っていて、真実だと理解した。

つまり、さっきの『同棲してますv』発言も嘘ではなかった。

理解したくなくとも、理解してしまったものは、脳にしっかりとこびり付いてしまうもので、

 

 

「イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

ナルト狙いであっただろう全員から、悲鳴のような雄たけびが上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから半年、シカマルとナルトは誰にも邪魔されず、あま〜い時を過ぎしましたと。

 

退院してから、初任務には同伴出勤をしたために、一日中悲鳴が聞こえたとか、聞こえないとか。

 

 

 

 

 

 

 

_________言い訳_______

 

シカナル・・・・です。

シリアスにしようとしたら、変なギャグ(?)になってしまいました (ヒィィィ!)

無駄に長いし・・・・。

ナルト達をスレにする必要が無かったような・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

2005/2/9