すまない、お前を傷つけたくは無かった。
けど、お前から憎んで欲しいから。
笑い合えるその日まで。
「久しぶりだな、サスケ。」
「うちは・・・・イタチ!」
ナルトを探して、サスケは一軒の宿に入った。
そこにはナルトだけでなく、あの時、一族を皆殺しにした男。
うちは イタチがいた。
サスケは、一族殺しの真実を知らない。
そのため、イタチの言葉を真に受け、復讐者となった。
「お前を殺すためだけに、この日のためだけに・・・俺は・・俺は生きてきた!!!」
サスケの手にチャクラが集まり、バチバチと音を立てている。
勢いよく床板を蹴り、壁を破壊しながらイタチへと突っ込んでいった。
兄貴を、殺す!!!!!!
「はああああああああああああ!!!!!」
ドゴォ
ものすごい音と共に、壁が崩れた。
その威力は、部屋をも突き破り、外にまで及んだ。
「弱い・・・貴様に俺は倒せない。」
「なっ!!」
ナルトがすかさず印を組んだ。
くそ、イタチのヤツ何しやがるかわかんねぇ!!
けれど、キサメの刀によりチャクラは削りとられた。
「邪魔だ。」
つかんでいた腕に力を入れて捻った。
ボキッ。
鈍い音がした。
「ぐあああああああ!!」
右手首を押さえのたうち廻った。
完全に折れた。
「サ・・・・サスケ!!!」
ナルトが慌てて近づいた。
「イタチ・・・・てめぇ、なんてことしやがる!サスケは、お前の大事な弟だろう!あんなに可愛がってたじゃねぇか!なんでだ!!!!」
「ナルト、我々と共に来い。お前の力が必要だ。」
「質問に答えろ!!!」
大声を張り上げた。
そんなナルトを見たことが無いサスケは、いささか驚いている。
「・・・・・・サスケに、暴れられると、連れて行くときに面倒だからだ。」
「な・・・・に・・・。」
サスケは、手首を押さえながら立ち上がった。
初めての痛みに歯を食いしばり、うっすら汗をも浮かばせている。
「どういう・・・・コトだ・・・。」
それから、イタチは黙ったままだった。
何を聞いても返事もしない。
「・・・・・サスケ、イタチは好きで一族を殺したわけじゃない。」
「・・・・・・なんだと?」
「全ては、お前のためだ。」
ナルトはゆっくりと語り始めた。
その頃に起きた悲劇と、その発端について・・・・。
「あの頃、お前の一族で不穏な動きがあったんだ。しかも、お前に関係することだった。
それは、サスケ、お前を暗殺しようと計画されていたんだ。」
「!!!! 何を言ってるんだドベ!そんなことが!!」
「あったんだよ。」
低く、貫禄のある美しい声が辺りに響いた。
その声には、怒り・悲しみの双方が混ざっていた。
「俺がみんなを殺した日、あの日にお前は殺されるはずだった・・・・・・・・・父上によって。
お前は、車輪眼が開花していなかった。しかも次男だ。父上はお前を見放した。そして、一族皆に『サスケを殺せ』と命を下した。
誰も反対するものもおらず、決行されることになったんだ・・・・・・。許せなかった。
自分の子供も、物のように扱うあいつが、あの一族が!何の罪も無いお前やナルトを殺そうとして、それが当然のような顔をした糞共が、どうしても許せなかったんだ!!
世界でタダ一人の大切なお前を傷つけたことは、今でも後悔している。
けど、その傷を利用したのも事実。
お前に・・・・殺して欲しかったから。
俺だってあの計画の中に入っていたんだ。だから、サスケ・・・・お前に殺して欲しかったんだ。」
一気に聞いた内容が脳に入ってこない。
俺を殺そうとした?
皆が?
父上は、俺が要らなかった?
なんで?
じゃあ、なんで生んだの?
俺は、要らない存在だったの?
「サスケ、俺と共にきてくれ。あんなことをしておいて言えた義理ではないが、共に暮らそう。」
「・・・イタチ・・・・兄ちゃん・・・・。」
俺は、どうすればいい?
殺したいほど憎かったのに、今は一緒に暮らせることが嬉しくも思う。
どうすればいい?
「・・・・・・サスケ、迷うな。自分の好きな道を行け。誰も咎めない。うちはに縛りつけられることは無い。」
「な・・・ルト・・・。」
サスケは深呼吸をした。
全てを吐き出すように、そして新しいモノを取り入れるように。
「兄ちゃん、今度こそ置いていかないで連れて行って。」
「ああ、もう置いていったりしない。」
サスケを抱き寄せ、しっかりと包んだ。
「ナルト、共にきてくれないか?お前の力も必要なんだが・・・・・・。」
「わりぃ、俺は行けないよ。この里でやんなきゃいけないこともあるし、それに俺は、火影になる男だってばよ!!」
わざと表のナルトの口調で言えば、イタチはかすかに微笑んだ。
「俺が就任したら、顔くらい出せよ。」
「言われずとも。」
サスケの手首を治癒して兄弟+1は木の葉から姿を消した。
また、皆で笑って合えるまでしばしの別れだ。
その日、ナルトはサスケの里抜けを皆に話した。
+++++++
数年後、最年少で6代目火影の就任が決まった。
そよ風が執務室の中に優しく吹き込んでくる。
それと共に、二つの影が部屋の中に現れた。
「久しぶり、元気そうじゃない。」
「そっちこそ、変わんねぇなドベ。」
「久しぶり。」
中にいたのは、数年前里を抜けたうちはサスケとイタチ。
サスケは前よりも身長が伸び、声も低くなっていた。
容姿はまさに美少年。
さぞ、女性にモテるだろう。
イタチは相変わらずではあるが、雰囲気が優しくなった。
「まさか、本当に火影になるとはな。」
「有言実行。言ったことは必ずやり遂げるさ。だから、もうドベなんていわせねぇよ。」
三人で笑いあう。
こんな光景、誰が想像できただろうか。
あのとき、サスケは正しい選択をしたのだ。
お陰で、今こうして笑っていられる。
「また、来るよ。今度は茶菓子くらい買ってくる。」
「楽しみにしてるぜ?」
「任せろ、ウスラトンカチ。」
笑い合える、それだけのことが嬉しくて
ただ、それだけでいいんだ。
俺は、また、三人で笑い合える日が来ただけで。
__________言い訳___________
え〜〜〜、すみません!!
散々待たせたにもかかわらず、わけのわかんない文です。
ナルトはスレナルで、サスケはナルトの性格を知っています。
もちろんイタチとのつながりも。
リクをいただいても、文才が無いために撃沈。
血を吐きながら、何とか書きあげました。
ごめんよ〜〜〜^^〜。
しばらく、文才を探すたびに出ます。
探さないで下さい。
結城 淳