いざ第三試験へ!
あれから合格者は飛行船に乗り込み、第三次試験会場へと向かった。
辺りはすっかり夜だ。
合格者に挨拶をするとネテロは全員を操縦室へと集めた。
は最後まで駄々を捏ねたが、結局はゴンの『一緒に行こう?』と上目使いに負けた。
それなりの挨拶をして、次の試験会場への到着時間と自由行動が許される事を話した。
コレだけの為に、態々俺を呼ぶな!クソ爺!!!
「ゴン!!飛行船の中探検しようぜ!」
「うん!!」
「「達は、どうする?」」
小動物のような目で見られて、あのが断る訳がない。
「俺は行くよ。たいして疲れてねぇし。」
「私は遠慮する。」
「俺もだ。疲れたから寝れるぜ。」
そこで別れて、反対方向に進んだ。
「うわ!すげーーーー!」
「うん!宝石みたいだねーー。」
窓際のベンチに腰掛け、外の夜景を楽しんだ。
「キルアのさァ・・・・・・。」
「んー?」
急にゴンが話を振った。
「キルアの父さんと母さんは?」
「んーーーーーーーーー?生きてるよーーーー。多分。」
「何してる人?」
「殺人鬼」
何のためらいもなく、さらりと言ってのけた。
対外の人間は、それを冗談と取って笑い飛ばす。
けれど、ゴンには通用しなかった。
もちろんにも。
「両方とも?」
キルアが急に笑い出して、マジ面で聞いたのは二人が初めてだと言った。
「え?だって本当なんでしょ?」
「・・・・・なんで判る?」
は二人の会話を黙って聞いていた。
ただ、聞いているだけではなく子供の頃の自分に重ねてしまってはいるが・・・・。
人の歩く気配がして、が目だけを向けた。
そこにいたのは、やはりネテロだった。
念で文字を浮かび上がらせた。
【爺、何の用だ?】
それにネテロは笑って返した。
【そう邪険にするでない。ただそこの子供たちと遊ぼうとしただけじゃ。】
念を消すと、唇の前に人差し指を持っていって
内緒のポーズをとった。
それが可笑しくて、口元を上げながら目を閉じた。
「・・・・・・・」
ふざけていた目が見開かれ、そのまま念を飛ばした。
それに気付いた二人は勢い良く振り返った。
だが、そこには誰もいず後ろからネテロに声を掛けられた。
「年の割りに素早いね。」
「今のが?ちょこっと歩いただけじゃよ。」
ククク、じいさん挑発してやがる。
は心の中で笑った。
「おぬしら、ワシとゲームをせんかね?」
しかもそのゲームで勝てたら、ハンター資格をくれるという。
その言葉に二人は無条件で付いていった。
「お前さんはどうするんじゃ?」
「俺?あ〜〜〜、もう少ししたら行く。」
「会場は、トレーニングルームじゃ。用事が済んだら着なさい。」
「判った。ゴン、キルア、後でな?」
は三人に背を向けて歩き出した。
が向かった先は、試験管達が集まっている一室だった。
そこに躊躇いもなく当たり前のように入って行った。
「メンチ〜。悪いんだけどさ、ヘアゴム貸してくんねぇ?」
「?どうしたの?髪の毛結うなんて珍しいじゃない。」
「ん?今からネテロと運動するから、ちょっと力出そうと思ってさ。髪を切られないように結っとかないと。」
言い終わる前に一本のヘアゴムを渡された。
礼を言い、サイドの髪だけを後ろで縛った。
「あんた、ヘアゴムくらい持ってきなさいよ。女でしょ?」
「戸籍上はな。けど、ハンター試験中に髪結う羽目になるとは思っても見なかったしさ〜。」
その言葉にサトツが驚いて目を見開いた。
「!・・・・女性だったのですか?」
「れ?言ってなかったっけ?」
実際に話したのはコレが始めてだったため、何も知らないのは当然である。
メンチたちと友人関係であることはさっきブハラから聞いたから知っている。
「あぁ、そうだ。」
上着の胸ポケットからごそごそと何か取り出した。
「俺、こういう者です。何かありましたら、ご贔屓に宜しく。」
渡したのは名刺。
そこに書いてあるのは裏の仕事のコードナンバー。
信用した人にしか渡さないようにしている。
「“”・・・・・とは、まさか・・・あのですか?」
「ん〜?どのを言ってるのかわかんないけど、裏の仕事をしてる事は教えとく。」
ニっと笑って部屋を出て行った。
時間を見ればあれから30分も経っている。
ゴンやキルアにどやされることを覚悟しながら、トレーニングルームに急いだ。
途中でバラバラにされた塊が転がっていた。
何か鋭いもので切り刻まれたように見事に切ってある。
キルアか・・・・?それとも・・・・。
まぁいいや、それよりもゴンはっと。
血溜まりを飛び越えて、ゴンの元へと足を進めた。
近づいてみれば、二人分の気配しかしない。
って事は、さっきのはキルアか。
相当楽しかったみたいだな。
微笑を浮かべながら、ドアを開けた。
ちょうどゴンがネテロに右手を使わせた所だった様で
「勝ったーーー!!」
と声を出して倒れるように寝入ってしまった。
ネテロが機長に電話を入れて、ゆっくりと飛ぶように指示を出すと
のほうに向き直り、ニッコリと笑った。
「髪を結っておると言う事は、本気でやってくれるのじゃな?」
「どうかな?自慢の髪を切られたくないだけだったりして?」
笑ってはいるが目はマジだ。
二人は同時に床を蹴って相手に向かっていった。
互いの気がぶつかって跳ね返る。
それに負けないほうが今回の勝者だ。
「っく!」
「まだまだ甘いぜネテロ。」
軍配はに上がった。
「コレで、1746戦1746勝0敗。また記録更新。」
ピース!と手を前に出せば、ネテロが悔しそうに笑った。
「また負けてしもうたか。」
「いや、その年で俺の相手出来るほうがすげぇよ。尊敬に値するぜ。」
手を差し出してそれに掴まらせて立たせた。
「じゃぁ、俺は寝るから。」
「うむ、小僧事はまかせぃ。」
言葉を交わすと、はさっきのベンチに横になって寝た。
試験会場まで、あと5時間10分。
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7話upです。
今まで進まなかった分も合わせて書いたので、頭の中パンク中です(笑
次は第三次に行きます!!
書くぞ〜〜〜〜!!!
2005/02/26