二次試験開始!!
試験会場には予想よりも多くの受験生が残っていた。
ヒソカとレオリオを探して辺りを見回すと、一つの視線がゴンを捉えた。
それに気づき、すぐさま振り向くとヒソカが立っていて一本の木を指差した。
その方向へ向かうと、レオリオが座っていた。
「うむ、腕の傷以外は無事のようだな。」
クラピカが言い切れば、レオリオから突っ込みが入った。
レオリオの顔は見事に腫れていて、見るからに痛々しかった。
「いつから気付いてたの?」
ゴンが聞いてみてば、ついさっき気がついたということだった。
だが、レオリオは殴られたショックで湿原に入った後の記憶を飛ばしたようで、今一覚えていなかった。
三人で言わないようにしようと口裏を合わせた。
「何で、皆建物の外にいるのかな?」
ゴンが誰に言うでもなく言った言葉だったが
「中に入れないんだよ。」
と答えが返ってきた。
その声のほうを見れば、キルアが立っていた。
「どんなマジック使ったんだ?絶対 もう戻ってこれないと思ったぜ。」
そう言えば、香水の匂いを追ってきたと話した。
それを聞いてキルアは驚きながらも呆れていた。
「お前・・・やっぱ相当変わってるなぁ。犬だろホントは」
誰しもそう思うに違いない。
一緒に来たクラピカとだって本当に驚いているのだから当然である。
う〜ん、けどゴンは犬よりももっと可愛い奴だよな。
キルアは猫だし・・・・。
マジな顔をしてそんな事を考えるなと突っ込みを入れたいところである。
「見ての通りさ。変なうなり声は聞こえるけど、出てくる気配はないし。まぁ、待つしかないんだろうな。」
変なうなり声。
はこの音の正体を知っている。
もちろん顔も、そいつと一緒にいるであろうもう一人のことも。
時計の針が12:00を指すと同時に扉が音を立てて開いた。
中にいたのは、とてつもなく大きい男とそれとは反対に細身の小柄な女性だった。
二人を見た受験生はなんとも言えない表情を浮かべ、黙りこくった。
しかし、だけが明らかに嫌そうな顔をした。
・・・なんで、なんでこいつらが二次の試験管なんだ!!
篩に掛けるにしても厳し過ぎるだろうがよ!!!!
今はここに居ないネテロ会長に向かって本気で切れそうである。
メンチやブハラとは友人関係にあるは二人の性格を理解している。
メンチに関しては、暴走すると止まらなくなることまで承知済みである。
あのクソ爺!
毒づいている内に話は進んで、最初のメニューが言い渡された。
「豚の丸焼き!!俺の大好物」
目をキラキラさせながら言ってくれた。
豚の種類は自由。
そう言って二次試験は開始された。
は皆と別行動をし、さっさと豚を焼いてブハラの前に持っていった。
所要時時間は5分掛かったか掛からないかだ。
「ハローお二人さん♪」
ブハラに豚を出してにこやかに手を振った。
「!じゃないの!?」
「今年、受けたんだねぇ。」
ムシャムシャと頬張りながらに話しかけた。
「久しぶり・・・・でも、ここで会いたくなかったなぁ。」
苦笑しながら言えば、本当にと笑い返した。
「で?ブハラ、俺は合格?不合格?」
食べ終わった頃を見計らって聞けば、空かさず返事が返ってきた。
「もちろん合格だよ!ちゃんと味付けしてあったし。本当に毎回驚かされるよ。」
「ハハ、コレでも料理の腕は上げておかないと。自分の食うモンが不味いって最悪だしさ。」
「そうよね。インスタントなんて化学調味料の入りまくりのモノは食べたくも無いわ。」
そういった雑談をしながら時間を潰していると、次の受験生がやってきた。
時間を見れば、まだまだ始まったばかりで感心させられた。
「じゃあ俺はどっかで寝てるよ。ドラムでも鳴らしてくれれば起きるから宜しくな。」
言い残して、小屋の屋根の上に寝っ転がって寝息を立て始めた。
一時間もしない内にドラムが鳴り響いて、は夢から引き戻された。
「終――――――――了ォ―――――!!」
ブハラの腹が満たさた時点で一回目が打ち切られた。
その数は70にも及んでいて、はっきり言って呆れる。
「やっぱりハンターって凄い人達ばっかりなんだね。」
「ああはなりたくないけどな。」
ゴンの声とキルアの声には苦笑を溢した。
そして、屋根を降りて次の指示を待った。
メンチのことだ。相当な無理難題を押し付けて来るに違いないと踏んでいた。
「二次試験後半。あたしのメニューは・・スシよ!!」
すしの存在を知らない受験生達は、口をタラコにして冷や汗を流した。
流石のヒソカやクラピカ達もコレには戸惑った。
全く知らないモノなどどうやって作れと言うのか・・・・・。
「ヒントをあげるわ!!中を見てごらんなさーーーーーーーーーい!!ここで料理を作るのよ!!」
メンチの馬鹿。
寿司なんて知ってる奴、いねぇっての。
しかも握り寿司しか認めないって何だよ。
・・・俺、巻物の方が好きなのに。
皆うなっているだけで、構図そのものが浮かんでこない。
も作ろうとするが、ここで作ったら周りにバレてしまって試験にならない。
その中でハンゾーが笑っていた。
ん?あのハゲも知ってんのか。
頼むからバラすなよ〜。
メンチを暴走させると、ゴンと離れなきゃいけなくなる!!
は、自分が受けるかどうかよりもゴンと離れるか離れないかの方が重要なのであった。
「魚ァ!?お前、ここは森ん中だぜ!?」
「声がでかい!!」
聞き覚えのある声が上がり、そして食材を言い当ててしまった。
もちろん受験生は魚を取るべく外へ走っていく。
ハンゾーも慌てて出て行った。
「・・・レオリオの奴・・・後で見てろ・・・・・。」
不機嫌さと十分に含んだ声で、この場にはいない仲間に宣告をした。
その間にもの手元は動いており、厚焼き玉子が出来ていた。
それを手早く切り、酢飯を握って上に乗せ海苔でくくった。
「メンチ〜、握り寿司が条件だったよな?じゃあ、コレでもいいよな?」
「いいわよ。やっぱりあんたが一番だったか。」
摘んで口の中に入れた。
「ウマ!!何コレ、本当に卵なの?食べたことないわよ!?」
「そうか?俺作る卵ってコレだぜ?」
「、俺も良い?」
ブハラが涎を垂らしながら指を咥えて言ってきたので、笑いながら差し出した。
大量に作っていたため失敗したと思ったが、コレならゴミにしなくて助かったと心の中でほっとしていた。
「二次試験通過!!」
メンチの声が響いた。
「どうも・・・・・それより、あんま厳しくすんなよ?俺のお気に入りが居るんだから。」
「判ってるわよ!それより、どうやったらあんな美味しい卵焼き作れるのよ!!教えて頂戴!!」
「OK。」
三人は調理台に入ってから美味しい卵焼きの講習を受けた。
講習も終わって、お茶を啜っていると受験生達がゾロゾロと戻ってきた。
見るからに毒を持っている魚まで。
あんなモノをどこから取ってくるのやら。
「よし!!出来たぜーーーー!!俺が完成第一号だ!!って?!!」
「おう!遅かったじゃねぇの。」
「おめぇ、何でそこにいんだよ!」
「受かったから。」
当たり前のように言っているが、それがどのくらいの腕前かを知らないのは自身だったりもする。
あのメンチを唸らせる事が出来たのが良い証拠だ。
「ま・・・まぁ良いや。名づけてレオリオスペシャル!!さぁ食ってくれ!!」
自信満々で差し出したモノに、メンチも少しならず期待していた。
だが、蓋を開けてみれば言葉を失うようなモノ(?)が出てきた。
魚も生きていて動いている。
当然のごとくメンチはそれを放り投げた。
多分、であってもそうしたに違いない。
見ていて気分が悪くなった。
「て、てめ!!何も放ることねーだろコラァ!!」
「何?失格にするよ。」
レオリオの作った物体が余りにもひどかった為に、メンチがヒントを出した。
続いてゴンが持ってきたが、レオリオと同レヴェルだった。
クラピカもレオリオと同レヴェルだった。
そのことがショックだったのか、放心状態になってしまった。
ハンゾーが出てきて寿しらしいモノをやっと持ってきた。
メンチも何となく嬉しそうに試食をした・・・が、
味はまだまだだったようだ。
それに対して切れてしまったハンゾーが作り方をバラしてしまった。
「お手軽?!こんなもん!?味に大差ない?!」
メンチの逆鱗に触れてしまったことをは感じていた。
こそこそとブハラの後ろへと非難した。
「ざけんなてめーー!!鮨をマトモに握れるようになるには十年の修行が必要だって言われてんだ!!
貴様ら素人がカタチだけマネたって、天と地ほど味は違うんだよ ボゲ」
ハンゾーもそれなりに反論したが、メンチの迫力に押されてぐうの音も出なくなっていた。
「・・・なぁ、ブハラぁ・・・・・この試験、誰か通過できる奴いると思うか?」
「ううん、ムリなんじゃないかな。だってメンチの性格知ってるだろ?もう妥協できないよ。」
「・・・・だよなぁ・・・。」
それから次々に運ばれてくる寿司。
けれど、メンチの厳しい審査を通り抜ける事の出来るものなど居る訳がなく
そのまま満腹になってしまった。
「悪!!おなかいっぱいになっちった。」
受験生は皆して暗い影を背負った。
あの、あのハゲのせいで・・・・ゴンが、ゴンがああああああああ!!!!!!!!!!!
は、そこにショックのようだ。
「だからーーーー、しかたないでしょ!そうなっちゃったんだからさ!!嫌よ!結果は結果!!やり直さないわよ!!」
先ほどから聞こえるメンチの怒鳴り声。
電話越しに委員会の人間と口論しているのだ。
「とにかく、あたしの結論は変わらないわ!二次試験後半の料理審査、合格者は一人よ!!」
周りがザワワつきだした。
流石にもコレには納得できなかった。
いつもであれば、めんどくさいっと片付けているが今年はお気に入りがいるのだ。
が口を開こうとしたら、大きな物音がした。
見れば、255番の見た感じブタ君が調理台を壊していた。
あ〜。勿体ねぇ。
あの台、一台200万くらいのはずなんだけどな。
そんな事をを思いながら、これからの行方を見守る事にした。
あ〜あ、メンチも相当頭にきてんな。包丁持ってるよ。
後ろに居るため、メンチが何をしようとしているかが良く見える。
メンチもハンターであるため、こんな馬鹿男にやられるほど弱くはない。
むしろ、簡単に人を殺すことが出来るのだ。
前にがさり気なく聞いたときに、『人だって動物だって、生き物よ。どうして人間だからって手加減しなきゃいけないの?』
と逆に質問されてしまったことがある。
255番(トードー)が殴ろうと走ってきたが、メンチが手を出す前にブハラによって小屋の外まで吹っ飛ばされた。
「ブハラ、よけいなマネしないでよ。」
「だってさーー、オレが手ぇ出さなきゃメンチ、あいつを殺ってたろ?」
「ふん、まーね。」
包丁を両手でギュンギュンいわせながら立ち上がった。
包丁をお手玉のように回して、再度柄を掴む。
「武芸なんてハンターやってたら嫌でも身につくのよ!あたしが知りたいのは未知のものに挑戦する気概なのよ!!」
“それにしても、合格者1はちと厳しすぎやせんか?”
ハンター協会のマークを付けた飛行船が会場に現れたと思ったら、何かが降ってきた。
それが人だと判るまで対して時間は掛からなかった。
ドォン!!
衝撃波のようなものが周りに広がった。
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ。」
メンチが言えば、近くの者が数歩後ずさった。
「ま、責任者といってもしょせん裏方。こんな時のトラブル処理係みたいなもんじゃ。」
よく言う。
俺相手に本気で戦った奴が。
・・・れ?・・・何年前だっけ?
ネテロがメンチに経緯を聞いた。
その時の目をは見逃さなかった。
あの目は確実にエロ親父の目であった。
メンチが自分に非があったことを認め、試験管の降板を申し出たが
ネテロがそれをやんわりと止め、他のメニューにしてはと提案した。
そこで出てきたのは、ゆで卵。
それも、クモワシの卵と来た。
そこで、合格者は1から43へと増えた。
トードーもコレには自分の愚かさを認めるしかなかった。
来年のリベンジを誓って、ハンター試験を辞退した。
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一気に二次試験終了です。
き・・・・きつい・・・・・u
けど、まだやれる・・・・。もっと書くぞ〜〜〜〜(ヘロヘロ)
2005/2/26