一次終了

 

 

 

階段脇から傷だらけの男が出てきた。
男は出てくるなりサトツを指差し大声で


「そいつはニセ者だ!!試験管じゃないッ オレが本当の試験管だ!!」
と叫んだ。
だが、サトツは全く動じた様子を見せることなく平然としている。




受験生の中でも単純と思われる、裸ネクタイのレオリオと坊主のハンゾーを筆頭に騒ぎ出した。
はと言えば・・・・・
「z z z z z z」


寝ていた。







男が切り札と言わんばかりに人面猿を出してきた。
ぼこぼこになって伸びているが、それが尚更気持ち悪い。

男は、人面猿がいかに卑怯で残酷なモノかを皆に力説していたが
どこかから飛んできたトランプが、脳天・鼻・右顎に見事に突き刺さり
息絶えた。

サトツの方を見れば、サトツもトランプで狙われたが指で全て掴んでいる。
その指にも傷一つ負っていない。






「くっく♠なるほど、なるほど♥ 」


ヒソカが、トランプを手の中で移動させながら楽しげに声を発した。
人面猿はチラっと死んだ男を見ると、勢い良く逃げだした。


それをヒソカは許そうとせず、頭目掛けてトランプを投げて殺した。





「これで決定♦そっちが本物だね♥」


受験生は一斉にサトツとヒソカの間に道を作った。

「試験管というのは、審査委員会から依頼されたハンターが無償で任務につくもの♠ 
 われわれが目指すハンターの端くれともあろう者が、あの程度の攻撃を防げないわけが無いからね★ 」

ヒソカが言い終えると、サトツは注意をして二次会場へと足を動かした。



















。二次会場に行くから、そろそろ起きなよ☆ 」


一つ大きなあくびをして、ヒソカの声で起きた。


「何?説明終わったわけ?」

「うん  もう皆走ってるよ♥ 」

「ん〜〜〜!じゃあ行くか。」


その声と同時に姿が見えなくなった。

「行っちゃった ボクもそろそろ行こうかな♠ 」







ヒソカもその場から消えた。
これから始まる殺人ゲームの主役となるべく。
























「ゴン、もっと前に行こう。」
「うん、試験管を見失うといけないもんね。」

言うと、キルアが訂正した。

「そんなことよりヒソカから離れたほうが良い。」

ゴンはなぜか分からず、頭の上に?マークをくっつけている。

「あいつ、殺しをしたくてウズウズしてるから。 霧に乗じてかなり殺るぜ。」




キルアがどうして分かるかを説明すると、まだ今一わからないが
とにかく危険なことだけは分かったのか、ゴンが振り返って大声でクラピカとレオリオに声を掛けた。


「レオリオーーーーーーー!!クラピカーーーーーーー!!キルアが前に来た方いいってさーーーーーーー!!」

「どアホーー、いけるならとっくにいっとるわい!!」



レオリオが後ろから抗議している。
それに続いてゴンが返事を返した。




「緊張感の無いやつらだなぁ。もーー。」


「けど、ガチガチの緊張しまくりな奴よりはいいと思わねぇか?」

「!!!!!!」

「よ!」





一回見失ってしまってからどこにいるのか分からなかった。
だから、さっさと前に行ったと思っていた。



「何だ、前に行ったんじゃなったの?」

「あん?俺、今後ろから追いついたばっかなんだけど?」

「何だ。足遅かったの?」

「失礼な。寝過ごしたんだよ。試験内容聞くのがめんどくさかっただけだ!」




ちょっと不機嫌さを含んでも、余り効果が無い。

「ところで、ゴン!こっち来い。」

!!」

YES, それよりも、こっちに来いって。」

ゴンが駆け寄ってきたことを確認すると、は口を開いた。
あくまでゴンとキルアに聞こえる程度の声の大きさでだ。




「キルアが言ったとおりあいつは霧に乗じて人を殺す。
 だが、気に入った奴は殺さない。死にたくなければ気に入られる事だ。
 けど、俺はあいつに気に入られる事は進めない。マジで厄介なことになるからな。
 いいか。今のお前らじゃあ太刀打ちできる相手じゃない。そのことを忘れるな。」




厳しい口調で言えば、二人は神妙に頷いた。
はそれに満足したようにニッコリと笑い。
二人の頭を撫ぜた。
二人は顔を赤らめてソッポを向いた。









ぎゃーー。
うああああああああ!!!!
ひいい!
逃げろーー!!
たすけてくれーーー!!








後ろで次々に上がる悲鳴にゴンの気がそれる。
度々振り返っては耳を澄ませる。
レオリオの声とクラピカの声が無いかを確認している。


「ゴン!」


キルアが少し大きな声を出せば、ハッと我に返る。

「ボヤッとすんなよ。人の心配してる場合じゃないだろ。」


「うん・・・。」


いかなる場合も他人のことを気にかける。
ジンさんとそっくりだな。
良いハンターになる。



が含み笑いをしていると、レオリオの声が他の悲鳴に混じって聞こえた。



「レオリオ!!」

その声はゴンにも聞こえてしまったようで、来た道を全力で戻っていった。

「チッ!」



キルアの静止の声も聞こえなかったようだ。
立ち止まってゴンを追おうか悩んでいたときに、が近づいた。


「キルア、先に行ってろ。大丈夫だ。あいつは必ずお前のところに行く。」

だが、その言葉を信用して良いものなのかキルアは戸惑って動こうとしなかった。

「早く行け!!!!」

が大声で先に行くことを促すと、一瞬身体を震わせて

「ぜってぇー追いつけよ!!」
と言い残して先へと進んだ。




姿が見えなくなるとはゴンの後を追った。























「ゴン!」

!!」


何とかゴンに追いついて声を掛けた。
やっと気づいたのか、驚いて振り向いた。



「こんの馬鹿!いくら仲間が心配だからって一人で行く奴があるか!!」

「・・・・ごめん。けど・・・」

「・・・はぁ、ホンットそっくり・・・・。」

「?」

がため息を一つ大きくついた。





「もう良い。それより早く行くぞ。多分、ヒソカに狙われてる。」
「うん!!」



二人はさらにスピードを上げた。


















近づけばそこは血の海が広がっていた。
死体の全てに細い切り傷があって、それが致命傷になっている。
数体にはトランプが刺さっていて、ヒソカが殺したことを物語っている。



っの馬鹿!
だから嫌だったんだよ、あいつが試験受けるの!!






心の中でゴチると、レオリオがヒソカに殴りかかろうとしている所だった。


間に合った!

そう思うや否や、ヒソカがそれを交わし逆に殴ろうとした。
それをゴンが釣竿で止めた。
ヒソカの米神にヒットした。

は関心しながらも、心の中で舌打ちをした。
いくら油断していたからと言っても、あのヒソカに一撃を食らわせることが出来たのだ。
それをヒソカが気に入らない訳が無い。




「やるねボウヤ
 」
歩み寄ってくるヒソカに、ゴンは後ずさった。

「釣竿?おもしろい武器だね♥ ちょっと見せてくれよ♦」
完全にレオリオへ背を向けた。
戦いの中で相手に背を向けることは死を意味する。
しかし、ヒソカがそんな事で殺られるはずもなかった。


「てめぇの相手は俺だ!!」

殴りかかろうとしたところを、逆に殴り返された。
相当手加減をしているが、勢い良く回転しながら吹っ飛んだ。

「!!!」


それを見ていたゴンがもう一度ヒソカに殴りかかろうとしたが避けられて首を掴まれた。


「仲間を助けに来たのかい?いいコだね〜〜〜〜★」

ゴンの額から冷や汗が流れる。

そっと地面に降ろされ、ゴンの目の位置になるようにしゃがんだ。


「大丈夫、殺しちゃいないよ♠彼は合格だから♥ 」

じ〜〜〜〜っとゴンの顔を凝視してにこやかに笑った。


「うん!君も合格♥ いいハンターになりなよ♣」

は頭を抱えた。
やはり気に入られてしまった・・・と。
ゴンには辛い試練になる。
あの優しい性格で、この変態奇術師のことをどこまで追い込むことが出来るか。


急に立ち上がってのほうに向き直った。


「怖いなぁ。そんな怖い顔をしなくても殺しはしないよ♣」
「そんな事じゃねぇ・・・・てめぇ、今度俺のダチに手ぇ出したら俺が直々に殺してやる。」


いつもより1オクターブ低い声で殺気を十分含んで、ヒソカにぶつけた。
ヒソカと云えど、にはかなわない。
その殺気をまともに当てられ、冷や汗を流した。


OK♦約束するよ。」


それを聞くと、は殺気を散漫させた。




ピピピ

ヒソカのポケットの中にあった携帯がなった。
二次会場にもう直ぐ着くらしく速く来いとのことだった。

その声を聞いて、は脱力した。
厄介な奴はヒソカだけではなかったのかと。








「お互い持つべきものは仲間だね♥」
ヒソカはレオリオを肩に担いで二次会場へ向かった。
姿が見えなくなると、その場にへたり込んでしまった。



「ゴン、立てるか?」

「う・・・うん。」

手を掴んで立たせようと手を掴むと、その手が大きく脈打ち震えていることに気づいた。
は頭をかきながら、謝った。


「悪ぃ、お前に向ける気は無かったんだけどよ。」

そう言うと、ゴンは首を振って大丈夫と言った。

クラピカが後ろから駆け寄ってきた。


「ゴン!!!」


「クラピカ。お前怪我は?」

「大丈夫だ。レオリオは?」

「ヒソカが持ってった。けど大丈夫だ。殺されないから。」


が言い切ると、どうしてか聞いてきた。
そしてあったことをゴンが話し始めた。
それに納得してくれたのか、先に進んだ。
























「こっちだよ!」

ゴンの案内で会場へと急いだ。
鼻を使ってレオリオの香水の香りをたどった。


クラピカも真似をしてみるが、全く分からなかった。


「そんなにはっきり判るのか?」

ゴンは得意げに頷いた。
「レオリオのつけてたオーデコロンは独特だから、数キロくらい先にいても判るよね。」


お前だけな。


クラピカとの意見はまともであるといえるだろう。





はゴンとクラピカの会話を聞き流しながら、
ゴンのハンターとしての資質について考えていた。





ん〜〜、野生児であることは確かだな。
あの感じだと、鍛えればジンさん以上のハンターになる。
・・・・だけど、優しすぎる。
ハンターはその優しさがアダになる事が多い職業だ。
あのままだと、あいつ・・・・・壊れるかもしれねぇな。
ハードルを乗り越えてくれればいいんだが・・・・。













そんな事を思っていたら、二次会場に着いた。


















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一次試験終了―――――――!!!!!
やったぜ!ネタが浮かばなくて苦労したがやっと終わった!!
早く天空競技場が書きたい!
けど・・・・まだまだ道のりが・・・長い・・・・。


2005/2/26