コン太を依頼主の家まで送り届け、報告書を出して森へ向かった。
カカシを見つけると、すぐさま駆け寄り何やら印を組んだ。
暫くしてカカシは眼を覚ました。
「あれ?オレ寝ちゃってたの?」
「そうだってばよ。いくら起こしても起きないんだもん!」
センセー修行見てくれるって言ったのに~、なんて・・・・ちょっと待て!
話がかみ合わない。さっき彼らは猫探しをしていた。
にも関わらず、修行とは?カカシも不思議に思わないか?
「そうか、ごめんナ。暗くなちゃったし、帰るか。」
「ブーーー!オレってばもう少しして行くってば。」
「だ~め。体を休めるのも修行な~の。」
暴れるナルトをなだめて二人仲良く帰っていった。
内なるナルトと言えば。
(よっしゃ!記憶操作バッチリ!ま☆当然だけどね)
そう、さっきの印は記憶操作の印だった。
ナルトは、カカシの記憶をちょっちょっと弄くったのだった。
ナルトは、カカシに家まで送ってもらい部屋に入った。
(たしか、一週間は任務なかったな。)
いつもなら、夜中に暗部の仕事が組まれていて暇な時間がなかった。
忍服を脱ごうとして、手をかけたら背中に激痛が走った。
(痛!)
そう言えば、怪我してたんだっけ。なんて、今の今まで忘れてたナルト。
(カカシをおちょくってた時に、傷開いちゃったな。)
気が付けば結構痛いもので、流石のナルトも顔をしかめた。
(って~~。風呂入りたいけど、しみるよな~。)
こんなときは弱気なナルト。
傷薬を取りに火影邸へ向かいたいが、外には監視兼護衛役のカカシがいる。(何の役にも立たないが)阿呆なカカシでもコレには気づいてしまう。
(どうしたもんかな~。)
その時、GOOD TIMINGなことに綱手がこっちへ向かってきていた。
多分、今から賭博へと行くのだろう。
賭博場に行くには、ナルトの家の前を通らなければいけない。
今から、散歩を世覆い綱手と会う事もできる。
そうして、手当てをしてもらえれば番万歳だ。
そして、ナルトは散歩(綱手元)へと出かけたのだった。
「バーちゃん!偶然だってばよ。」
「ナ、ナルト?!何でいるのさ!」
綱手は本当に驚いたようである。
気が付かなかったが、ナルトはいつの間にか気配を消していたようだ。
てか、ほとんどは癖になっている。
「何でって散歩!バーちゃんは?」
カカシに聞こえるようにワザと声を大きくして喋ってみる。
だが、その一方で唇だけ動かして会話を行っていた。
(どうせまた、賭博に行くつもりだったんだろ?)
(大正解!よくわかったわね)
(当然だ!いい加減にしろよ、ババア!!!)
ナルトの殺気に押されたのか、綱手は一歩あとず去った。
「そうだ!バーちゃん、一つ教えてほしいことあんだけど、今からいい?」
(ちょっと、付き合え)
「ああ、良いよ。此処じゃなんだから、家までおいで。」
「いいってば?」
「ぐずぐずスンじゃないよ、餓鬼。」
「ムキーー!餓鬼じゃないってば!」
そうして、二人は火影低へ向かった。
「で、どうしたのさ。ナルト?」
「ああ、背中の傷なんだけど、直りが遅くてさ。薬かなんかない?」
傷跡を見て綱手は険しい顔をした。
「どうしたんだ?」
「ナルト、あんた今日なんともなかった?」
今日?っと一日のことを振り返ってみた。
「いや、特には。」
「そう、じゃあ、明日の下忍の任務は休みな。」
何で?と見上げてくる。
「これ、刀傷だろ?刀に毒が塗ってあったんだ。今日じゃなきゃ、明日にでも発熱するよ。」
「まじ?」
「ああ、。」
厄介な傷を付けられたもんだと、綱手は頭を抑えた。
コレくらいの毒ならば、ナルトは死にはしない。(一般人には致死量)
だが、熱は出る。
それも、とてつもなく凄いのが。
明日は一緒にいてやりたい。
だが、明日から綱手は大名達との会議に出席しなければならない。
ナルトなら、必ず下忍の任務に行ってしまう。
一週間暗部の仕事が無いにしても、やはり心配だ。
それに、変態ショタ破廉恥教師が可愛い可愛いナルトに何をするか分ったもんじゃない。
「どうする、私の一室で休むかい?」
綱手としては、そうして欲しい。
「いや、帰るよ。此処に泊まったとなると、うるさい奴らから質問攻めにされる。」
ごもっとも、特にカカシなんかは入り込んでしまうだろう。
「そうかい、分ったよ。」
綱手は諦めたように、ため息を付いた。
ナルトは、こう!と決めたら梃子でも動かない。
ほら、と綱手は小さな小瓶を渡した。
「?、コレは?」
「私が調合した薬だ。毒消し作用もある。寝る前に飲みな。」
サンキュと手を挙げ、部屋を出ようとしたときに綱手が呼び止めた。
「なんかあったら、すぐに鳥を飛ばしな。使い方は分ってるね。」
「もちろん。」
「ならいい、早く帰って寝な。呼び止めて悪かった。カカシには私が連絡する。」
分ったと手を挙げながら、部屋を後にした。
家に戻り、早速薬を飲んだ。
軽く酒臭いような気がしたが特に問題は無かった。
ナルトは、素早く着替えベッドへと向かった。
カカシはと気配を探ってみるが、いない。
きっと綱手が呼んだのだろう。
熱が出ると言われてから、ナルトは首を傾げていた。
今までは、熱があろうが無かろうが任務には行ってたし
アカデミーも休んだことが無かった。
どうして今回に限ってだろう、と不思議でしょうが無かった。
毒の種類なら、大体は頭の中に叩き込んである。
だが、今回の毒は経験した事が無いものだった。
だから、綱手のところに行って手当てをしてもらうつもりだったが、
綱手は、任務を休めと言うだけで毒の種類は教えてくれなかった。
(ま、大した事は無いんだろうけどさ。)
そう解釈してナルトは目を瞑った。
やはり、背中の傷が疼いた。
その頃、火影低ではカカシと綱手が話をしていた。
「急に呼び出してすまない。」
「いえ、それよりなんですか。何か急な事でも?」
「ああ、明日の下忍の任務、ナルトは休ませる事にした。」
お前の班はうちはと春野の三人で任務をするように、とさらりと用件を言った。
「は?綱手様、いまいち話がつかめないのですが・・・。なぜナルトを?」
「先ほどナルトが此処に来たのは分るね。」
はい、とカカシは頷く。
「そのときに、ナルトが風邪をひいていると分ってね。」
大事をとって、休ませることにしたんだ。と話した。
「じゃあ、明日、七班の任務も休みにして下さい。」
なぜ?と問いただしたら、やっぱりな答えが帰ってきた。
「なぜって、ナルトが一人で病と闘っているのですよ?そんな時に、のうのうと任務なん て、出来るわけがないじゃないですか!」
お前が、ナルトと一緒に居たいだけだろう!と言いたい所を抑えた。
「ではカカシ、もしお前が行ったとして何が出来る?出来て身の回りの世話だろう?
ナルトは優しい。もしお前に風邪が移ってしまったらと考えるはずだ。精神的に休めな いと、治りは遅い。」
自分のせいで任務が行われないと知ったら、責任を感じてしまう。だから、お前らを休みにするわけにはいかない、と続けた。
「しかし、綱手様。ナルトは今まで、看病というもの受けた事が無い。風邪の時位、甘え てもいいんだと言うことを知って欲しいのです。」
と告げた。
カカシの意見も一理ある。
産まれてすぐに、九尾の入れ物となったナルト。
親の愛さえ受けずに、誰も守ってくれる人もおらず里も皆に忌み嫌われていた。
だが、此処は綱手も譲らなかった。
もし、看病だといって着替えをさせたとしたら、背中の傷がばれてしまう。
それでは意味が無い。
どうしても、と言うカカシだったがついには折れた。
「分りました。明日任務は、予定通り行います。」
「頼む。ああ、それからナルトに会いに行くのも禁止だからな。」
と爽やか~に言ってみる綱手。
講義しようとしたが、さっきの綱手の言葉を思い出し口を閉じた。
「子供達にも行くなと言っておいてくれ。」
「御意。」
こうしてカカシは家へ戻った。